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きらきらと闇に堕ちて
1988年 中央公論社
「マルスフタオという蝶を手に入れてください。
バタフライ・ゴッドにでも尋ねて」
という謎の言葉を残して実生の夫は死んだ。
旅先のマレーシアで何者かに殺されたのだ。
真相を探るべく実生は現地に飛ぶ。
蝶の標本業界という珍しい世界を扱ったミステリー。
中公文庫
テレビ化 小川知子 渡瀬恒彦主演
<著者の一言>著者が初めて行った外国はニューギニア。
それもトリバネアゲハという大きな美しい蝶を捕るのが
子供のころからの夢だったという男と一緒に行き、
一ヶ月半滞在しました。コレクターの世界はおもしろいですよ。
横浜秘色歌留多
1989年 講談社
洋風娼館のマダム 亡命ロシア貴族 悪魔主義の文豪
大正十年、横浜本牧。謎はステンドグラスのように
妖しくきらめいて――。
講談社文庫
中国語訳 『横濱神秘骨牌』
<著者の一言>アールヌーヴォーの横浜をたっぷりと
楽しんでいただけます。当時、世を騒がせた文豪のスキャンダルも
物語に組み込みました。
危険なあなた
1989年 中央公論社
高校時代の仲良し五人。
みんな幸せそうに見えるが、歳月は五人の女達に
それぞれの重荷を背負わせていた。
連作短編集
中公文庫
山本陽子 小川真由美 岩下志麻などの主演で
全作テレビ化。
<著者の一言>人の裏側はわからないものです。
特に女はねえ。
三階の魔女
1989年 講談社
七本収録の短編集。
講談社文庫
うち、六本が、岩下志麻、梓みちよ、夏木マリ、十朱幸代の
あべ静枝、藤真利子の主演でテレビ化
<著者の一言>この中の「狼女は眠らない」は
生まれて初めて書いた
短編です。愛着もひとしお。
タブー
1990年 中央公論社
フリーライターの有藤久美は『スキャンダルへの招待』
という暴露本を書いた後、渡米した。
そして一年半ぶりに帰国すると、あろうことか
見知らぬ女が久美の本名を使って結婚し、さらには
殺害されていた。女の残した手記を手がかりに、
久美は死んだ女と自分自身の過去へと踏み込んでいく。
中公文庫
テレビ化 万田久子主演
<著者の一言>そうなんです。映像化はされて私はビデオも
持っているのですが、放送枠のスポンサーに自動車会社があって
それがゆえに放映できないままオクラ入りになりました。
理由は読んでいただけたらわかります。
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