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歴史を彩った恋人たち
講談社 1994年
日本史に名高いカップルたちを紹介。
額田王と大海人皇子 道綱の母と藤原兼家
『槍の権三重帷子』のおさいと権三
二条と後深草院 細川ガラシャと忠興 今参局と足利義政 西鶴の好色五人女
柳原白蓮と宮崎竜介 出雲の阿国と三九郎 上村松園と鈴木松年
幾松と桂小五郎 築山殿と徳川家康 赤穂浪士と女たち
軽大郎女と軽皇子 江島と生島 和泉式部と敦道親王 北原白秋とその妻たち
講談社文庫 『日本恋愛事件史』に解題
<著者の一言>歴史に名を残すほどの人も、名もない庶民も、
男女が織りなすドラマに関する限り大同小異。嬉しくなります。
熱月(テルミドール)
講談社 1994年
怖れを知らぬ行動力と美貌で、明治、大正、昭和の動乱期を
駆け抜けた宮田文子。四回の結婚、無数の愛人、上海、パリ、ベルリン、
モンテカルロ、ニース……愛人にピストルで撃たれマスコミに悪女とたたかれ
大震災で大怪我を負っても、文子は立ち上がる、何度でも。
傷だらけになりながらも華麗に生きた一女性の半生。
講談社文庫
<著者の一言>初のモデル小説。宮田文子は実在した女性です。
彼女の名を知ったのは中学生の時。『スカラベ』という
エジプトの旅行記を読み、この著者はなんて変なお婆さんだろう、と
思いました。ああ、この作品こそ映画化してほしいのですが、無理
でしょうねえ、ロケや衣装にお金がかかるし……。
緋色の真珠
実業の日本社 1995年
生活のために真珠占いという仕事を始めた高原野衣。
ある日、呪われているという不倫のカップルがやってきた。
その裏にはおぞましい事件が――。
光文社文庫
<著者の一言>真珠にまつわる言い伝えなども楽しんでいただけます。
星の運命(さだめ)を生きた女たち
講談社 1995年
「MINE」に連載した女の評伝集第三弾
マレーネ・デートリッヒ 林芙美子 シドニー・ガブリエル・コレット
伊藤野枝 エリザベス・テーラー 岡本かの子 ビリー・ホリデイ
岡田嘉子 リー・ミラー 高村智恵子 リリアン・ヘルマン
フリーダ・カーロ 宮田文子 マドンナ 藤原あき アガサ・クリスティ
相馬黒光 ロミー・シュナイダー 藤陰静樹
講談社文庫
<著者の一言>星座別に日本人と外国人を一人ずつとりあげています。
ちなみにわたしは獅子座。マドンナ、藤原あきと一緒です。
恋を追う女 小説マリー・ローランサン
集英社 1996年
淡い色調で日本人にも人気がある画家マリー・ローランサン。
私生児として生まれ、ピカソ、アポリネール、モジリアニなど
と共にベル・エポックのパリを生きた。
名詩「ミラボー橋」を生んだアポリネールとの恋、
世界的なデザイナー、ココ・シャネル、日本の詩人、堀口大學
との交友、そしてレズビアンとしての生き方などを描く。
<著者の一言>あの少女っぽい画からは想像もできないような
激しい人生です。
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